今回、多くの人が持っているスマートフォンを活用したグッズで、看護技術の習得や援助に活用できるものを探してみました!

今回のテーマは「温度」です!


全身清拭手浴足浴など、患者さんの日常生活の援助において何かと測る機会が多いのが温度だと思います。

今回は、そんな温度を簡単に測定できるグッズを紹介したいと思います。

まずは、これです。
赤外線放射温度を測定する機械です。

接続の方法はイヤホンジャックで行います。
接続するとこんな感じ
_SL1000_
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ちょっと無骨な感じはありますが、サイズとしてはコンパクトカメラぐらいですね。


①非接触型の測定


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 普通の温度系のように、測定物と接触しなくてもよい赤外線放射熱を測定します。接触しないので、測定したものが温度計によって汚染する心配も、温度計自体が汚れてしまうこともありません。だから、滅菌物の表面温度なんてのも清潔に測定が可能です。
 生活援助においては、おかゆを冷まして食べてもらう時も、湯気のでかたや、どれだけ時間を置くかで大体していますが、大丈夫だと思っていても「あつっ!!」なんてこともよくあります。(よくあっちゃだめですが・・・)
 そんな時、非接触なので、スプーンですくったところを何回か測定して温度管理をすれば確実に患者さんの好みの温度に合わせられますね。デジタルスケールなので、この患者さんは何度まで冷ましてからセッティングとか決めれば、交代制勤務でも確実な援助ができますね!ある程度決められた範囲まで一気に冷ますことができるので、効率も良いです!そろそろ大丈夫かな?とかしなくていいですから。

②幅広い温度に対応

 測定が可能な温度としては、-30℃~350℃まで測定が可能!
通常の利用では、十分なほどの測定範囲ですね。


③リアルタイムでの表示が可能


 測定を継続して行うことが出来る機能がついています。
 この機能は、一般的な現場ではあまり用途がないかもしれませんが、基礎教育の中で、どのくらいでお湯が冷めてしまうのかを評価しながら練習を取り組むことができるので、使い始めると面白いと思います。
また、清拭時に表面の温度を測定して、冷えてしまう状況を把握するというのも可能です。
 「患者が冷えを感じない程度に行う」というようなあいまいな基準を、確実なものに変えていくことができますね。もし、体全体の温度変化を見たいというのであれば、一点を測定するこの機器ではなく、全体を撮影できるようなサーモグラフィー測定ができる機器を導入する方がいいでしょうね。


価格も3000円程度なので、ちょっとつかってみようかなという感じで使えるレベルですね!

あと、特徴とまではいきませんが、メーカーが工具製造で有名なRYOBIが作ったという点もなんだか信頼性があります。もはやスマートフォンは電話ではなく、小さなコンピューターとしての実力をもっているので、こうした外部接続できる製品を活用して、看護実践や看護技術の習得に活用していけるといいですね!